黄初平とは葛洪『神仙伝』に載る仙人の一人
「叱石成羊」 石を叱して羊と成す 〜 神仙伝より 〜
黄初平は年十五、家羊を牧していた
ある道士が初平の良謹なつとめを見て、金華山の石室の中につれて行き 40年家のことをすこしも考えなかつた
初平の兄、初起は 弟をさがし ある市で占いのよくあたる道士に占わせたところ 道士曰く、「金華山中に羊を飼っている児がある それはお前の弟かどうかはわからない」
初起は道士とともに尋ねると 弟であつたので喜び 「さて羊はどこにいるか」と聞くと 初平は「近くの山の東にいる」という
初起が往つてみたが羊は一匹も見えず ただ無数の白石があるにすぎない
還つてきて羊は一匹もいないというと 初平は「いや羊はおります ただ兄さんが見えないだけだ」といつて すぐに兄をつれて往き 大声で「羊よ起きろ」というと白石が皆起きて 数万の羊となつた |
作家 |
松村梅叟 |
題名 |
『黄初平』 |
略歴 |
まつむら・ばいそう 1885年、京都生まれ 京都絵画専卒 今尾景年に師事 日本自由画壇同人 主に四条派を研究 1934年、歿 |
価格 |
御買上済 |
詳細 |
絹本 共箱 軸先:象牙
全体巾:39cm
本紙巾:28cm
全長:約215cm |
状態 |
本紙、表具ともに概ね良好 |
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