筧忠治(かけひ・ちゅうじ) >展示作品一覧 1908年(明治41)〜2004年(平成16)、愛知県一宮市出身 高等小学校を卒業した後、愛知県測候所(現・名古屋地方気象台)に勤務していましたが、16歳の頃、帝展の若手作家として活躍していた松下春雄と出会い、サンサシオンの美術研究所に通うようになります。 しかし、自分の求める方向性との違いを感じた筧は、翌年に中部画壇の先駆者のひとりである鈴木不知の研究所に移ります。そこで目にしたレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、デューラーといった画家たちの画集を通して彼らの仕事に大きな影響を受けました。 不知の研究所を去った後は、数回公募展に出品するのみで、独学ともいえる画道をひたむきに歩んでゆきます。 そして独自の絵画世界を展開しながらも、ほとんど作品を世に発表することはありませんでした。 彼の重要な創作上のテーマとして《自画像》があります。また昭和50年を過ぎてから、銅版画を始め《猫》や《風景画》の作品を精力的に生み出し、その勢いは最晩年まで衰えることはありませんでした。 彼の作品の数々は、愛知県美術館、刈谷市美術館、一宮市博物館などに多数収蔵されています。 平成10年 刈谷市美術館 個展 平成12年 一宮市博物館 個展 |